オンライン証券について

証券とは、一定の財産法上の権利・義務に関する記載がされた文書です。その法的な効力に応じて証拠証券と有価証券に分類されます。

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最近になって躍進しているオンライントレード専門の証券会社などが、このグループに属します。
本格化しなかった競争による手数料自由化は、アメリカの証券界を一変させたといわれます。
確かに、有力証券会社の顔ぶれをみると、手数料自由化当時の上位業者のほとんどは、合併、買収、廃業などで姿を消してしまいました。
当時から二十五年後の現在に至るまで、全国的規模で有力証券会社としての地位を維持しているのは、最大手のメリルリンチくらいのものです。
しかし、競争激化によるプレーヤーの顔ぶれの変化にもかかわらず、ブルーサービス証券会社とディスカウントーブローカーの勢力が、すぐに入れ替わることはありませんでした。
自由化から五年を経た八〇年、ニューヨーク証券取引所会員が個人向け株式ブローカー業務で得た手数料収入のうち、ディスカウントーブローカーの収入はわずか一二二%に過ぎませんでした。
もちろん、ディスカウントーブローカーは手数料の水準そのものが低いので、市場における存在感という点では、これよりも大きなものがありましたが、とてもブルーサービス証券会社の地位を脅かすというまでには至らなかったのです。
同じ株式売買注文の処理というサービスを提供していながら、手数料の安いディスカウントーブローカーヘと、投資家の大幅なシフトが起きなかったのはなぜでしょうか。
その一つの理由は、ブルーサービス証券会社側が意図した通り、アナリストやエコノミストの投資情報やセールスマンの投資アドバイスなどのサービスが投資家に高く評価されたことにあります。
ディスカウントーブローカーは、「自分で投資判断の下せる投資家」を顧客ターゲットとする戦略をとりましたが、多くの投資家は、十分な情報や判断材料が与えられないことに不安を抱かざるを得なかったのです。
また、ディスカウントーブローカーという業態そのものが、ややもすればいかがわしい存在とみなされ、十分な社会的認知を得られなかったという側面も否定できません。
格安手数料を売り物にするディスカウントーブローカーの中には、賃料の安いオフィスビルの一室に電話を数台置いただけで開業し、手数料の安さのみを強調した刺激的な新聞広告で顧客を集めるといった会社も少なくなかったのです。
ディスカウントーブローカーが金融機関の一つとして認識されるようになったのは、八一年に大手銀行バンクーオブーアメリカがチャールズーシュワブを買収してからだともいわれています。
なお、バンクーオブーアメリカは、その後、中南米の累積債務問題などに対応するためにシュワブを手放しています。
一般の個人が、取引をする銀行や証券会社を選ぶ際に最大の決め手となるのは、自宅や職場の近くに店舗があるとか、街でよく看板を見かけるので何となく信用が置けそうだといった理由だというのが実情です。
八〇年代後半には、シュワブ、フィデリティ、クイックーアンド・ライリーの三社が、大手ディスカウントーブローカーとして高い認知度を得るようになりましたが、その背景には、三社がそれぞれ百支店以上にも及ぶ店舗ネットワークを構築することに成功したという事情がありました。
ブルーサービス証券会社の側からすれば、手数料自由化で登場したディスカウントーブローカーは、最近まで、本格的な競争上の脅威ではありませんでした。
大手ブルーサービス証券会社なみの店舗ネットワークを構築できたディスカウントーブローカーは、シュワブなどの有力三社くらいのものでしたし、ブルーサービス証券会社の十分のIといった格安手数料を売り物にするディープーディスカウントーブローカーのサービスは、いわば「安かろう、悪かろう」とみなされ、広範な顧客層を獲得することはできませんでした。
ところが、インターネットを使ったオンライントレードーサービスの拡大で、ブルーサービス証券会社とディスカウントーブローカーの間の競争は、それまでとは異なった様相を示すようになってきたのです。
まず、ディスカウントーブローカーの提供するサービスの内容が、これまでとは比べものにならないほど充実してきました。
後で詳しくみるように、インターネットーオンライントレードでは投資に必要な様々な情報が豊富に提供されています。しかもそれらの情報は順次。
アップデートされており、いつでも最新のものを簡単に人手することができます。
もちろん、個々の顧客担当のセールスマンを置いていないディスカウントーブローカーは、個別の投資アドバイスを行うことはできませんが、その他の点では、ブルーサービス証券会社に劣らない水準のサービスを提供できるようになったのです。
また、低コストで多くの人々に向けて瞬時に情報を送ることができるというインターネットの特徴は、全米に広がる店舗ネットワークを有しない新興ディスカウントーブローカーにもチャンスを与えました。
西海岸という証券取引の中心地から離れ穴場所に本拠を置き、支店を一切持たずに大手ディスカウントーブローカーの一角を占めるようになったEトレードは、インターネットの威力を最大限に活かした証券会社の例だといえるでしょう。
ネブラスカ州オマハに本拠を置くアメリトレードも、インターネットを活用することで、地方の小規模な証券会社から全国的に名の知られた有カディスカウントーブローカーヘと一挙に変貌を遂げました。
この二社を始めとして、オンライントレードを最も重要な取引チャネルとする、オンライン証券会社とも呼ぶべき証券会社が多数現れたのです。
インターネットーオンライントレードが登場した当初、個別の投資アドバイスを重視する富裕な投資家はインターネットを使いたがらないとして、サービス導入には後ろ向きだったブルーサービス証券会社も、こうしたディスカウントーブローカーの変貌ぶりをみて、対抗策を考えざるを得なくなりました。
九六年四月、プルデンシャルーセキュリティーズが、時価で評価した口座残高情報や送金小切手の処理状況などに関する情報をインターネット上のホームペ~ンで顧客向けに提供し始めたのを皮切りに、ブルーサービス証券会社もインターネットの本格的な活用を図り始めました。
そして、九九年十二月には、最大手のメリルリンチが、取引一件当たりの手数料がチャールズーシュワブと同じ水準というインターネットを使ったオンライントレードーサービス「メリルリンチーディレクト」をスタートさせ、事実上、ディスカウントーブローカー業務に乗り出したのです。
フルーサービス証券会社の対応が遅れた理由でインターネットの活用で先行しているディスカウントーブローカーから顧客を奪い返すほどの威力にはなっていないようです。
しかし、メリルリンチをはじめとするブルーサービス証券会社が、もっと早い段階でインターネットを使ったオンライントレードーサービスに乗り出していれば、ブランドカや情報力を活かして大きなシェアを獲得していたかもしれないとの見方も成り立ち得ます。
ブルーサービス証券会社の参入は、なぜ遅れたのでしょうか。
その最大の理由は、インターネットを使ったオンライントレードが、既存の店舗とセールスマンから顧客を奪い取るのではないかと危惧したことにあります。
いわゆるチャネルーコンフリクト(販売チャネルの競合)に対する懸念です。
ブルーサービス証券会社のセールスマンは、個別訪問で顧客を獲得し、担当顧客からの注文で得られた手数料の何割かをそのまま自分の収入とする歩合制をとっています。

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